古代史学者上田正昭「都ものがたり 京都」

 朝日新聞の夕刊に「都ものがたり 京都」が掲載されている
 8月31日の話は“上田正昭が尽力した高麗美術館”
 上田正昭さんは高麗美術館の館長を
 あらゆる役職を退いてからも
 2016年の3月
 他界するまで続けていた

 その高麗美術館と上田さんについて
 編集委員の中野晃さんが書いている

 季刊誌「日本のなかの朝鮮文化」の話

 在日朝鮮人の実業家鄭詔文さん兄弟が
 「日本のなかの朝鮮文化」を創りたいと
 懇意にしていた作家の司馬遼太郎さんに相談し
 「それなら上田さんにも相談したら」と

 そのことが縁で上田さんは
 鄭さんと知り合い
 その後の交友関係に繋がったと言う

 上田さん司馬さんの二人は
 顧問として参画し 
 季刊誌「日本のなかの朝鮮文化」が誕生している

 この季刊誌は50号まで続いたが
 司馬さんは
 「雑誌『日本のなかの朝鮮文化』を励ます会」を
 発起し
 会の趣意書を書いたのも司馬さんだったと
 上田さんは著書の中で書いている
 (「司馬遼太郎の歴史観」)

 <そうだった!>と
 本を開いて確かめた

 「帰化人」から「渡来人」へ

 今は絶版になっているかも知れないが
 上田さんの『帰化人』(中公新書)という本に
 その仔細が記されている

 中野さんは
 “「渡来人」という言葉の定着にも上田の貢献は大きい”と
 そのことに触れ
 “「帰化すべき国家がない時代に、あり得ない。
 「帰化人」という言葉の不適切さを著書や講演で繰り返し訴えた”と
 “日本を中心に東アジアを見渡すことの危うさと、
 底に潜む蔑視観を指摘した。”と紹介している
 

 高麗美術館

 京都市北区の堀川通り沿いの
 閑静な住宅街にあるという
 その美術館は
 鄭さんが自宅を改装して開いたという

 “朝鮮半島由来の陶磁器や絵画、
 民芸品など約1,700点”
 鄭さんが私財を投じて収集した品々だ

 京都に住んでいながら
 まだ一度も訪れたことがない
 今年のうちには直に見てみたい
 そんなふうに思っている

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by hai-toku | 2017-09-02 11:26 | 京都 | Comments(0)