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KONMU(ねなし草)

カテゴリ:気になる言葉( 71 )

「いいかげん」

 「いいかげん」という<言葉>を広辞苑で調べると
 「好い加減」とあり
 1 よい程あい 適当 ほどほど
 2 条理を尽くさないこと 徹底しないこと 深く考えず無責任なこと
 3 相当 だいぶん かなり
 と書かれている

 1と2 3とは随分意味が違う
 2と3を「好い加減」と漢字を当てるのは
 どうなのか

 「いいかげんな人」と言う場合
 信用が置けないと
 批判的に見ている

 昨年ノーベル賞を受賞した
 大隅良典さんの奥さんは
 受賞に当たってのインタビューで

 夫について
 “・・「いい加減」なので
 いろいろと私の困ることありますけど
 耳を貸さないもんですから
 私が「いい加減」といったら
 友人が「それは良い加減のことなのよ」と言われたので
 そう考えることにしようと
 どうにか「良い加減」でやってこれたかなと思っています・・”
 と答えている

 「いい加減」を「良い加減」と捉える
 それはそれで良いのだが
 世の中には
 そうはいかないものもある

 なんでもかんでも
 「良い加減」で済ませてしまっては
 それこそ「いいかげん」で
 取り返しのつかないことになってしまうかも

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by hai-toku | 2017-01-29 14:02 | 気になる言葉 | Comments(0)

「どアホノミクス」

 『どアホノミクスの正体』という新書が売れているらしい
 そう言えば先日書店で
 平積みされているこの本を見かけた

 「どアホノミクス」とは
 相手を如何にも侮蔑する表現で
 その本を手にするのを躊躇っていたが

 考えてみれば
 メディアはどうであったか
 「アベノミクス」を持ち上げて
 本来あるべきチェックすら
 してこなかったのではないか

 まるで万能のように
 すべてが上手くいくかのように
 魔法の<言葉>に持ち上げてきたのではないか

 この「どアホノミクス」という<言葉>を生み出した
 同志社大学大学院ビジネス研究科教授の浜矩子さんは
 なぜこの本が売れているのかと問われて

 “つまり
 多くの人が「何か変だな」と気づきはじめている
 世の中の空気が変わっていることのあらわれだと思う”
 と答えている
  (『週刊金曜日』2017年1月20 1120号)

 そうなのか

  “まるで政府の広報機関のように「アベノミクス」を
 解説してあげていました”と
 そのインタビュー記事の中で
 メディアについても批判しています

 “「アベノミクス」という言葉に市民権を与えてしまったのは
 他でもないメディアです”と

 確かに
 メディアにはそういうところがある
 先日の安倍首相の東南アジア歴訪を終えての記者会見
 
 NHKは午後9時からのニュース番組で長々と
 その模様を伝えていて
 開いた口が塞がらなかった

 昨日招集された通常国会
 安倍首相の「施政方針演説」
 「アベノミクス」という<言葉>が使われたのは
 唯の一回

 「働く方改革」に触れた演説の途中で
 自画自賛して

 しかも
 “抽象的なスローガンを叫ぶだけでは
 世の中は変わりません
 ・・
 言葉だけのパフォーマンスではなく
 しっかりと結果を生み出す・・”と
 胸を張る
 (演説する所を見た訳ではないが
 <言葉>からするとそうなんだろう)

 果たしてどうなのか
 安倍首相の言葉どおりなのだろうか

 「アベノミクス」は「アホノミクス」なのか
 いや「どアホノミクス」なのか
 提灯持ちにならずに
 正視したいものだ 

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by hai-toku | 2017-01-21 20:50 | 気になる言葉 | Comments(0)

命輝く

 2016年の今年の漢字は「金」だと言う
 リオオリンピックもあり 日本選手の大活躍で盛り上がり 
 「金(カネ)」に纏わるニュースもあった
 それに金ぴかの「You Tube」で話題になったあの人も
 目立った

 そんなあれやこれやで
 「金」に決まったというのだが
 世相は「鍍金が剥げる」ような
 きれいごとでは収まらない年ではなかったか

 言葉の言い換え
 朝日新聞の今日の社説は
 「ニッポン2016年 このまま流されますか」と題して
 オスプレイ大破は「不時着」
 南スーダンの現状「戦闘行為ではなく衝突」等々

 2020年の東京オリンピックも「コンパクトな大会」が
 いつの間にか・・で
 国 東京都 大会組織委員会に・・と
 この先も波乱が続きそうで・・どうなることやら

 「命輝く」
 2017年は そんな年で在りたい
 「金」が「金」であるように
 飾りではなく本物の金であるように
 「命が輝く」年にしたい
 そう年賀状に<言葉>を添えた

 “生き続けるというのは
 決して恰好いいだけではない
 ・・・
 生き続けるためには
 見にくい自分も自覚して
 時には受け入れてもらうしかないのだと思います
 これが自分なんだ
 これが人間なんだ
 と
 「あれか、これか」ではなく
 「あれとか、これとか」が自分なんだ
 と”
  (きたやまおさむ『コブのない駱駝』より)

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by hai-toku | 2016-12-31 18:21 | 気になる言葉 | Comments(0)

社会の底が抜けた

 何とも凄まじく おどろおどろしい話
 朝日新聞オピニオン欄に掲載された
 「社会の底が抜けた」という話

 近畿大学人権問題研究所客員教授の
 西村秀樹さん
 毎日放送の元記者とも記されている

 西村さんが提起したのは
 大阪府警の機動隊員の「土人」発言
 松井大阪府知事や鶴保沖縄北方大臣が
 その発言を擁護するかのような発言を重ねる

 その上さらに政府が
 「土人」が差別発言にあたるかどうかについて
 「一義的に述べることは困難」であると
 答弁書を閣議決定したということ

 “一連の動きに驚くばかり”と話すが
 確かにそうだ
 一昔前なら考えられないことだ

 そんな流れ
 世の動き
 “差別の問題に敏感であるべき大阪の関係者から
 無神経な発言が・・”
 というのは頷ける
 

 “労働組合や人権団体の力の低下も影響を及ぼしている”
 “経済的な格差や貧困などの不満が
 権力の側でなく
 マイノリティーに向けられているのではないでしょうか”
 と指摘しているが

 それは歴史を遡ってみれば
 よく分かる
 西村さんも<例えば>と具体的に話すが
 一体全体歴史から何を学んだのか

 「社会の底が抜ける」という
 危機意識が西村さんにはある
 “手を打つ必要がある”と警鐘を鳴らす

 “新聞やテレビなどの既存メディアは
 もっと感覚を磨き
 差別を許さない姿勢を明確に打ち出すべきです”と
 既存メディアの現状を批判する

 メディアは「社会の木鐸」と言える存在なのか
 歯痒いばかりだ

 「社会の底が抜けた」のか
 それとも
 「社会の底が抜けようとしている」のか
 気になる<言葉>である

 雑誌『世界』の1月号(最新号)に 
 こんな<言葉>があった
 “評論家加藤周一は
 つじつまの合った「嘘」をつくには
 「それなりの知的努力が必要だが
 自らの嘘を信じてしまえば
 そのテマが省ける」と書いた”と

 “・・さらに危ういのは
 メディアがそのことに無頓着なことだ”と
  (「メディア批評」神保太郎)
 メディアの役割が問われている 

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by hai-toku | 2016-12-12 11:55 | 気になる言葉 | Comments(0)

毀誉褒貶

 「毀誉褒貶(きよほうへん)」とは難しい<言葉>だ
 漢字で書けと言われてもすぐには書き出せない
 
 その一字一字を見ると
 何となくその意味は分かる

 「毀」は そしる
 「誉」「褒」は ほめる
 「貶」は けなす

 「広辞苑」によれば
 “悪口を言うこと
 ほめること
 ほめたりけなしたりの世評”
 とある

 「毀誉褒貶相半ばする人物」と
 その<言葉>の使われ方について
 書かれている

 岡潔さんの
 『数学する人生』の本の中の
 「数学と人生」の章があり

 その文中にこの<言葉>が使われている
 週刊朝日』昭和37年1月12日号に掲載された
 エッセイだ
 
 “私は世間と交渉を持つこと
 毀誉褒貶に一喜一憂することを極力避ける
 だから
 自分の研究について雑誌に批評がのっても読まないし
 たとえ友人がほめてくれても気にしない
 それに立身出世とか
 地位とか
 金銭的なことは一切考えない”と

 岡潔さんとは
 そんな人だったのだ

 そう言えば
 この本に掲載されている写真の中の
 岡さんの仕種からも
 その<言葉>どおりの人柄が見て取れる

 “世間と交渉を持たない” か・・成る程

 それとは逆に
 毀誉褒貶に捉われる人の
 何と多いことか
 と自戒する

 人としての
 生き方を
 岡さんは教えてくれる

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by hai-toku | 2016-10-01 14:24 | 気になる言葉 | Comments(0)

「折々のことば」を拾う

 2015年の「折々のことば」
 ノートに貼った
 その<言葉>を拾う

 「やってみなはれ。やらなわかりまへんで」
   (2015・9・2)
 サントリーの創業者 鳥井信治郎の口癖だという

 愛情あふれる<言葉>
 この心意気
 「人を育てる」ということを
 この国の経営者は忘れていないだろうか

 「この男は、何も知らないのに、何か知っているように思っているが、
 わたしは、知らないから、そのとおりに、まだ知らないと思っている」
  (2015・11・10)
 プラトンの「ソクラテスの弁明」の中に在る
 田中美知太郎訳と書かれている

 「無知の知」を説くくだりという
 「知らないと知っている』と言わないところがミソらしい

 「たいがいにしときや」
  (2015・10・18)
 大阪の住職の<言葉>と紹介している

 「たいがいにしときや」
 そう思う時の心情
 我慢の為所(しどころ)
 まだ相手との糸はキレてはいない

 「いやなお方の親切よりも
 好いたお方の無理がよい」
  (2015・9・30)

 人の気持ちは難しい
 顔を見るのも嫌
 <言葉>が出てこない

 そんな相手
 いや人もあれば

 どんなに話したいか
 顔が見たいか
 自然に心が和み笑みがあふれる
 そんな人
 相手もいる

 「売りにゆく
  柱時計が
  ふいに鳴る
  横抱きにして
  枯野にゆくとき」
  (2015・5・4)
 
 寺山修司の歌集「田園に死す」から
 ようやく決心したのに
 人生に訪れるそんな瞬間
 立ち止まって引き返す
 揺らぐ心

 「折々のことば」から拾うた<言葉>
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by hai-toku | 2016-08-20 11:20 | 気になる言葉 | Comments(0)

親鸞の教えに学ぶ

 ひそかにおもんみれば 
 難思の弘誓は難度海を度する大船
 無礙の光明は無明の闇を破する恵日なり

  わたしなりに考えてみると
  思いはかることのできない阿弥陀仏の本願は
  渡ることのできない迷いの海を渡してくださる大きな船であり
  何ものにもさまたげられないその光明は
  煩悩の闇を破ってくださる智慧の輝きである

 『顕浄土真実教行証文類』に在る<言葉>
 阿弥陀仏の本願

 親鸞の中心的思想と言われる「信心」とは
 
 浄土宗の中に真あり
 仮あり
 真といふは選択本願なり
 仮といふは定散二善なり
 選択本願は浄土真宗なり
 定散二善は方便仮門なり
 浄土真宗は大乗のなかの至極なり
 
 「御消息」のなかに在る<言葉>
 大乗の悟り「自利利他」
 これぞ親鸞の教え
 「自」と「他」を区別しない 
 あらゆるものを区別せず
 自分の悟り
 人を悟らしめる

 慈悲のかけらもない
 自分が人を助けるとは思うまい
 阿弥陀如来の大きな船がなければ

  小慈小悲もなき身にて
  有情利益はおもふまじ
  如来の願船いまさずは
  苦海をいかでかわたるべき

 『正像末和讃』に在る<言葉>

 悪人正機の教え
  至心信楽の本願(第十八願)の文
  『大経』(上)にのたまはく
  「たとひわれ仏を得たらんに
  十方の衆生
  心を至し信楽してわが国に
  生れんと欲ひて
  乃至十念せん
  もし生まれざれば
  正覚を取らじと
  ただ五逆と誹謗正法を除く」と
 
 悪人こそが救いの対象であると
 親鸞の教えを学ぶ
 
 而して「信心」とは何かを

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by hai-toku | 2016-07-06 11:15 | 気になる言葉 | Comments(0)

今、日本社会は・・

 軽井沢のバス事故から一か月
 スキーツアーに出掛けた若者たちが亡くなった
 四人のゼミ生を亡くした法政大学の尾木直樹先生は
 現場を訪れ慰霊したという

 尾木先生は「日本社会が命を大事にしなくなっているのでは・・」と
 そんな思いを強く感じているという
 
 新聞はその思いをこう伝えている
 “40人の命が乗っているという責任感が感じられないバス会社
 誰がのっていたか満足に説明できないツアー会社
 それらを見逃してきた行政
 競争原理で他社より一歩でも先んじようとする社会になってきている・・”と

 今の日本社会の現状
 “命を大事にする
 ゆとりを持つ
 という原点に戻る必要があるのではないでしょうか”と

 <原点>
 命を大切にするということ
 ゆとりを持つということ
 本当にそうなのだろうか
 どこか建前だけで疎かにされてきたのではないか

 やれ<競争>だ<効率>だと
 急き立てたのは一体誰だったのか
 グローバル化の波は人をヒトとして認めるのではなく
 芥子粒のように吹き飛ばしてしまう
 取るに足らない存在に貶めているのではないか

 「人権の世紀」
 21世紀はそんな世紀であろうと確信していたが
 <ゆとり>はもとより<命>さえも粗末にしかねない
 そんな時代の雰囲気さえ漂う

 尾木先生の危惧
 命を大切にするということ
 その思いに共感する人は多いだろう

 “「是は是 非は非」と指摘するのがメディアの役目です”
 と語るのは評論家の大宅映子さん
 “政治家がテレビに対して
 自分たちの意見と異なる
 といって文句をいったり注文をつけたりするのは大問題です
 が
 受けて立つ民放もNHKも毅然とした意志が見えない
 ふわふわ海中で揺れているワカメみたい”

 大宅さんも今の日本社会の現状
 風潮に危機感を抱いている
 “ヒトと違うことを恐れ
 自己主張せず
 皆一緒の中に埋没する方が楽
 兆戦するのもリスクを取るのもやめた方が得”
 とメディアや他の分野を眺めてみて
 そう発言する
 <日本中がヤワになってしまった>と

 大宅さんの目にもそう映る

 今日の衆議院の本会議場
 例の宮崎議員は自席に座り
 近くの議員と何やら話している様子
 <座り心地の悪い>ようにも見えない
 ケロッとして・・ではないのだろうが
 一体どんな心境なのか・・emoticon-0106-crying.gif
 
 「一身上の都合により・・」と大島議長が読み上げ
 「ご異議なしと認め・・」で
 立ち上がり
 一礼して議場を去った

 今 日本社会は・・emoticon-0114-dull.gif

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by hai-toku | 2016-02-16 17:48 | 気になる言葉 | Comments(0)

信無くば立たず

 不倫騒動の<育休>宮崎議員は
 今日午前中に開かれた記者会見の場で
 議員辞職すると話した

 一つ一つ言葉を選びながら
 潔さを見せようとしたのか
 公人としての責任感からなのか
 議員辞職すると謝罪した

 「信無くば立たず」と
 その理由を述べた
 「信無くば立たず」とは
 「民信無くば立たず」という『論語』の<言葉>である
 
 “社会は政治への信頼なくして成り立つものではない”
 孔子が
 政治を行う上で大切なものとして挙げたのが
 軍備・食生活・民衆の信頼
 中でも重要なのが
 信頼であると説いた

 「子貢政を問ふ 子曰はく 『食を足し 兵を足し 民之を信ず』
 子貢曰はく『必ず已むことを得ずして去てば この三者に於いて何をか先にせん』
 曰はく『兵を去てん』
 子貢曰はく『必ず已むことを得ずして去てば この二者に於いて何をか先にせん』
 曰はく 『食を去てん 古より皆死あり 民信なくば立たず 』」である
 (『論語』顔淵第十二)


  孔子が弟子の子貢から政治において大切なものはと問われ
 それは「兵であり食であり信である」と答える
 その三つのうちに強いて捨てられるものは何かとさらに問われて
 先ずは「兵」であり それから人は必ず死ぬのであるから「食」である
 だが「信」だけは捨てられぬ
 これがなければ人間は生きている意味が無いと答えた

 宮崎議員にその自覚はあったのか
 <育休宣言>とは何であったのか
 あまりにもお粗末であり
 有権者を欺き
 最も大切な妻を裏切り愚弄したその罪は
 言葉だけの謝罪では済まされない
 
 正に「信無くば立たず」である

 宮崎議員の地元京都三区では
 議員辞職に伴って補欠選挙が行われるとか
 有権者はどんな判断を下すのだろうか
 
 奢りの見える安倍政権 
 宮崎議員だけではない
 「信無くば立たず」
 しっかりとこの<言葉>を胸に刻んで・・と
 
 「政治とカネ(金)」の問題
 宮崎議員よりも
 むしろ
 こちらこそ本来解明すべきなのだが
 アマリアキラかにされていない
 政治は「信無くば立たず」 肝に銘じよ!emoticon-0146-punch.gif


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by hai-toku | 2016-02-12 12:17 | 気になる言葉 | Comments(0)

言葉を友人に

 今朝の「天声人語」は
 中学生と高校生を対象にして募集した
 「大切にしている言葉とそのエピソード」についての<言葉>を
 紹介している

 1万6千超も応募があったという
 今の中学・高校生はスマホばかりで
 活字文化とは程遠いと
 そんな思いもあったのだろうか
 担当者は
 “若い世代と言葉との熱い「友情」に驚いたそうだ”と
 天声人語氏は書く

 あの寺山修司さんの
 「言葉を友人に持とう」という<言葉>も紹介している
 「言葉の肩をたたくことはできないし
 言葉と握手することもできない
 だが
 言葉には言いようのない
 旧友のなつかしさがあるものである」
 何とも言えない含蓄のある<言葉>である

 「書を捨てよ 町へ出よう」も寺山さんの<言葉>
 その個性は強烈だ
 <足掻く>
 人生を足掻く
 自然体でありながら鋭く反応する
 優しさと怒りが同居する
 彼の生きた<時代>が甦ってくる

 “日常出会った言葉が目立ち・・”と
 中学・高校生が大切にしている<言葉>は
 名言や有名人の<言葉>ばかりではなかったと
 天声人語氏は書く

 例えば
 21日の朝刊に掲載されていた入賞の<言葉>を拾うと
 こんな<言葉>がある
 「暑くもないし、寒くもないし、ちょうどいい気温だから春かなあ」
 この中学3年生の大切にしている<言葉>は
 認知症のおばあさんの<言葉>
 「本当は秋。認知症の祖母は肌で季節を感じ取る。素敵な人だと私は思う」と
 この子はそのエピソードを書く

 <肌で季節を感じ取る素敵な人>だという感性
 天声人語氏も
 “人の存在の深みから届いたような言葉と響き合うその感性もすてきである”と褒める
 確かにそのとおりだ

 「同じ空の下でつながっている」
 小学校からの親友から届いた手紙に書かれていた<言葉>を
 福島県相馬市で育った高校2年生は挙げる
 「南相馬市で被災し、市外の避難先に届いた手紙。たくさんの思いが詰まったことば。」だと
 そんな思いをいつまでも持ち続けていたい

 最優秀賞に選ばれた<言葉>は
 「百歳は百歳。わたしはわたし。」

 「おばあちゃん、この人百歳だって。」
 96歳のおばあちゃんにテレビを見ていて何気なく言ってしまった<言葉>
 肉をもりもり食べて シャキシャキ歩いているテレビの中の百歳
 孫のこの<言葉>に
 「百歳は百歳。わたしはわたし。」と
 おばあちゃんは<かなり強い口調で>でそう<言葉>を返したそうだ

 この最優秀賞の中学1年生は<あっマズイ おばあちゃん 傷つけちゃったなあ>と
 思ったという
 “おばあちゃんは 自分が寝たきりで もう動けないことをちゃんと受け入れて生きている
 そして
 「わたしゃ口の達者は百歳に負けておらんよ」と
 二カッと笑ってみせてくれた”そうだ
 <胸をぐっとつかれた>この<言葉>を孫は<大切な言葉>として応募したのだ

 “物知りでおもしろくて 色んな話をしてくれる大切なおばあちゃん
 「自分は自分」ということを わかっているつもりでも不安になることがあります
 おばあちゃんに言われて「やっぱりそうだ。それでいいんだ」と
 おばあちゃんはこのことを忘れているかもしれないけれど
 私には一生忘れられないことばです”と語るこの子の感性も素敵だ

 人としての成長
 <言葉>には力が在る
 「言葉を友人に持ちたい」という寺山修司さんの<言葉>で結んだ
 天声人語氏の今朝の話題に清々しさを感じた

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by hai-toku | 2016-01-27 18:58 | 気になる言葉 | Comments(0)

学生時代の同人誌のタイトルです             
S M T W T F S
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