あ~インタナショナル(2)

 あ~インタナショナルのためのまえがき

 ぼくは子どもの頃、よく星をみていました
 冬空の星が一年中で一番よく輝いているようでした
 ぼくのまわりのすべてが
 善意に満ちているように思いました

 そしてすべてが夢の世界でした
 ごく俗に言われるところの
 花や鳥も
 風や山も
 それから京都や日本や地球

 それから
 それから宇宙も
 すべてが素晴らしい世界を作っていました
 ぼくはその時
 けがれを知らぬ子どもでした

 ぼくは今星を見ています
 この星はどことなく沈んだ色で
 ぼくが期待する輝きはありませんでした
 それでも星はぼくの手の届かない
 遠い
 遠い宇宙にあるのです

 その宇宙はどんなにか広いことでしょう
 地球は太陽系の一つの惑星です
 太陽系は
 それよりはるかに大きい銀河系のはずれにある
 一点に過ぎません

 そのまた銀河系は
 またまた
 それよりはるかに大きい・・・
 行けども行けども
 ぼくたちのはかり知れぬ広さで
 宇宙は存在しているのです

 ぼくはむなしくなりました
 人間の一生も
 この宇宙の前では
 ごくごく短い時でしかありません

 そこで毎日のように
 繰り返される茶番劇などは
 うっかりすると記録されぬもの
 (「時」とは呼べないもの)なのでしょう
 しかし
 それだからこそ
 ぼくたちの生きる価値が
 あるのかも知れません059.gif  

 
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by hai-toku | 2010-03-29 09:55 | 童話でない童話 | Comments(0)