まさやかな世であれ

 “色深く 背なが衣は 染めましを 御坂たまらば まさやかに見む
 (伊呂夫可久 世奈我許呂母波 曽米麻之乎 美佐可多婆良婆 麻佐夜可尓美無)”

 この歌は万葉集に出てくる

 藤原部等母麻呂という人が防人として任じられたときに
 “足柄の 御坂に立して 袖振らば 家なる妹は さやに見もかも”
 と詠んだ歌に対して
 <家なる妹>
 妻がこう詠んだのである

 足柄の坂の上に立って袖を振ったならば家にいる妻は
 私のことをはっきりと見ることができたでしょうか

 もっとあなたの衣を色濃く染めておいたらよかった
 そうしたら阪の上に立つあなたの姿をもっとはっきりと見ることができたのに

 <まさやか>
 真明 真清と書く
 広辞苑によれば
 “(マ)は接頭語)明らかなさま 澄んでいるさま”を
 意味するとある

 新年を迎え
 この言葉の意味するような年であれと願う
 「まさやかな世であれ」

 年賀状にはこう書いた
 「心に龍を宿す」
 そして
 「記憶を記録する」
 記録するのは このブログ
 この一年も思いをブログに記していきたい

 “「世のなか 安穏なれ」”
 親鸞聖人は
 仏の智慧を説き
 仏法が広まり 世の中安穏なれと願われたという

 “戦争への危機感やいのちの軽視
 倫理観の欠如などに伴う出来事が相次ぐ
 現代社会にあって
 私たち一人ひとりが自己中心のこころを反省して
 同じいのちを生きている相手の存在に気づく
 
 自分一人を善として
 相手を排除する考え方に真の安らぎはない
 善と悪に固執する偏見を破り
 対立の構図を解消できるのは
 仏の智慧のみ”

 <仏の智慧のみ> 
 そうとばかりは言えないだろうが
 この現代社会にあって
 「・・偏見を破り」までの考え方は言わずもがな
 である

 そう心がけて
 この一年を精進したいと思う045.gif
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by hai-toku | 2012-01-01 14:43 | つぶやき | Comments(0)