夢の続きを見たいか・・

 人は<夢>の続きを見たいのだろうか

 宵のことなのか明け方なのか
 それはいつのことなのか
 混濁の彼方にあって
 思い出せずにいる

 確かに今し方のようでもあり
 反対に
 長い時間続いていたようにも思える

 鮮明に覚えていると
 そう思える<夢>もあるが
 それはあまり良い<夢>とは言えない

 忘れたくない<夢>
 そんな<夢>に限って
 どんな<夢>だったのか
 朧(おぼろ)げで
 思い出そうとしても思い出せずにいる

 今朝の<夢>
 そう確かに今朝のことだっただろう
 その<夢>のことは
 すべてを語ることができそうなのに
 語ることを躊躇いたくなるような
 そんな<夢>だった

 人は<夢>の続きを見たいのだろうか

 北杜夫さんは
 “人はなぜ追憶を語るのだろうか”と書いた
 「心の神話」
 誰しもが持っているその「神話」は
 “おぼろな昔に人の心にしのびこみ”
 心の中に爪跡として残っているものらしい

 そして人は
 “知らず知らず
 くる年もくる年も反芻しつづけている”
 そんなものらしいと北さんは言う

 そんな反芻をまったく気付かず
 無意識に続けていながら
 “なぜかふっと目ざめることがある”と言う

 <夢>も又
 そんなものなのだろうか
 生を受け成長し様々な経(体)験を重ねて歳を取る
 その中で知らず知らず忍び込んだ
 「心の神話」が
 <ふっと>
 この<ふっと>が<夢>そのものなのだろう

 <ふっと>目覚める
 ときに<朧げに>
 ときに<目覚めた>ように・・

 明日はどんな<夢>を見るのだろう
 その続きはきっといつの日か
 無意識に現れるのだろうと
 そんな気がしている  
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by hai-toku | 2012-01-11 11:15 | 徒然 | Comments(0)