『「在日」を生きる』を読む

 “私など想像もできないような苛烈な人生を送ってきた・・”と
 対談相手の佐高信さんが「おわりに」の冒頭に書く

 副題には“ある詩人の闘争史”とある
 その人
 金時鐘さん

 今年の一月から刊行が始まった『金時鐘コレクション』(全12巻・藤原書店)の
 見本誌の「略年譜」を辿る

 1948(昭和23)年
 二十歳の時
 済州島四・三事件に、蜂起した側のいちばん若い活動家として関わる

 1949年(昭和24)年
 命からがら日本にわたり、大阪の在日朝鮮人の居住地域で暮らす

 その後「日本共産党に入党」
 「吹田事件」の渦中にも
 27歳「このころから総連による批判の矢面に立たされる」とか

 42歳「この年からいっさいの組織活動から離れ」
 1973(昭和48年) 45歳
「兵庫県立湊川高校の教員となる」

 2011年3月11日
 高見順賞授賞式のため上京のその日に、東日本大震災に遭遇とある

 その日のことは『週刊金曜日』の最新号(2018/2/9)の
 「なまくらのれん」で小室等さんが書いている

 文字どおりの「闘争史」「苛烈な人生」
 「在日」を生きてきた金時鐘さんの話である

 「近代日本語は朝鮮人を識別する言語」
 「福岡刑務所で獄死した詩人、尹東柱」 
 「「生理言語」で受け継がれる在日の感性」
 「北朝鮮の金一族支配への先駆的な批判」
 「北朝鮮を壊滅させるなら、日本も破壊される」など
 読みながら付箋を貼った

 読み応えのある新書である

 金時鐘さんは
 今年89歳になる

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by hai-toku | 2018-02-10 11:41 | 読書 | Comments(0)